<滋賀県立大学 材料科学科 松岡純先生講演>
『演題:ガラス融液の物性測定』
窓ガラス、液晶ディスプレイ、電子部品などに使われる酸化物ガラスは、原料を1500℃以上の高温で融かして作る。高温のガラス融液は室温付近の水や油とは、液体とはいっても次の二点で異なる。一つは強くて方向性を持った結合である共有結合が切れることで液体になることであり、もう一つは液体内のエネルギー伝達が熱輻射に支配されることである。これまでに、このようなガラス融液の密度、粘度、熱輻射を支配する光吸収スペクトルなどについて、融液の構造と関連づけながら研究を行ってきた。それらの研究のきっかけ(必ずしも学問的興味だけではない)と、これまでに得られた研究成果とを紹介する。
●開催要項●
日時:2019年11月28日(木) 15:00~16:20
場所:滋賀県立大学 A2-201(キャンパスマップをご覧ください)
当日は直接会場にお越しください。
講師:滋賀県立大学工学部 材料科学科 セラミックス材料分野 松岡純教授